もとちゃ
2014年09月24日
20:37
広大なネットの海にはOSgridをはじめとしてたくさんのオープングリッドが点在しています。たとえばFireStormのグリッド選択リストを開いてみると
3RD Rock Grid
Avination
AviWorlds
Craft World
FrancoGrid
Gay Nations
Inworldz
Island Oasis
Kitely
Littlefield Grid
Metropolis Metaversum
UFS Grid
Your Alternative Life
こんなぐあいにずらりとOpenSimベースのグリッドサービスの名前が並んでいます。そしてこれらのグリッドではOSgridもふくめてすべて英語(FrancoGridはフランス語のようですが)がつかわれています。
つまりこれらのサービスを利用するにはホームサイトでのアカウント取得からはじまってインワールドでの他人とのコミュニケーションや各情報の収集や発信をすべて外国語でこなさなければならないわけで,これは必ずしも語学が堪能とは言えないわたしのような一部の(大多数の?^^;)日本人にとってちょっと辛い状況です^^;
そこで--かんぜんにTVの通販番組風のいいまわしになりますけど^^;--そんな悩みを一気に解消するのが今回のタイトルにかかげたJOGグリッドサービスなのです。
Japan Open Gridのホームサイト
http://www.jogrid.net/wi/
を開くと,やれうれしや,「ようこそ!! Japan Open Grid へ」と日本語の挨拶がでむかえてくれます^^
さて,いま現在(2014年9月下旬)もとちゃブログで何度もご紹介してきたあのOSgridサービスがシステムトラブルのため長期にわたってダウンしています。そのためOSグリッドで行っていたわたしたちの勉強会が幾週にもわたって開けないという事態にいたっています。そのためやむなく全員がジャパンオープングリッドのアカウントを取得し,つい先日第一回目のJOGでの集まりを開催いたしました。(
注)
しかしその過程でJOGのアカウント取得とインワールドへのログインという作業が思いの外むずかしいということが分かりました。じっさい当日あつまったメンバーのすべてをアバターとして目的のシムに集めるまでには勉強会として予定していた時間の倍以上かかってしまったぐらいです。
管理スタッフの方々の名誉のために言い添えておきますが,これは必ずしもJOGのホームサイトの説明が不十分であるという意味ではありません。そこには必要な事柄は十分書かれています。
ただSLやOSgridといういわば「大手」のグリッドサービスに慣れた者から見ると自前の管理システムでなくMoodleという一般公開されたコースマネージメントシステムを援用しているJOGのホームサイトのデザインは若干とまどってしまう部分を含んでいることも確かです。
加えて「大手」でないがためにビューアーのグリッドのリストに名前がなく(上のFireStormにもありませんでしたよね?^^)新たにリストにJOGの名前を登録する手順が必要である,という問題もあります。この手順,やっかいなことにビューアーごとに微妙にちがっているのでここでつまづいて立ち止まってしまう人もけっこういらっしゃるんじゃないでしょうか。
そこでもとちゃブログでは勉強会スタッフの「はまった」点を参考にしつつ,次回からJOGへのエントリー方法について可能な範囲で具体的かつケースごと説明していきたいと思います。
(
注) こう言ってしまうとOSgridが使えないのでしょうがなくJOG に--というふうに聞こえますが,けっしてそれだけではありません。
じつのところJOGの身近さはそれはそれで捨てがたいひとつの魅力です。インワールドでであうユーザーがほとんど日本人であること,規模が小さいおかげでどこで誰がどんな活動をしているかが手にとるようにわかること,同じ理由から管理スタッフの方たちとのコミュニケーションが非常にとりやすいこと…これらの利点はSLやOSgridのような大きなグリッドサービスではとうてい望めないことです。
いつかメタバースが将来ひとりひとりにより親しいものになり,個人のいとなむ客間的バーチャルワールドが縦横にハイパーリンクで結ばれるようなネット社会が到来する日がくると予想する人たちがいます。JOGのような小回りのきくグリッドサービスはそうした時代への橋渡しの役目をもつものかもしれません。