2012年03月09日

猿でもわかるLINUX!(その1)

正直言ってさすがに猿にLinuxは無理なんじゃないかなと思います。 というか必要としないでしょ?彼らは、生活上^^

で、まあ人間の−−10歳ぐらいのお子さんならLinuxの入ったパソコンを使わないともかぎりません。ですからそのぐらいの子供にでもわかる、というのをいちおう目安に置いて書いてみようと思います。(でもぜんぶひらがなにひらいたりはしませんよ^^ よみにくいし)

あと、これはレンタルサーバーの操作にからんだ解説なんで、Linuxはもうインストールされている、という前提でいきます。

【注: 基本的にもとちゃはブログを(追加はしても)書き換えないんですけど、この項目に関してはレンタルサーバーの使い方との関連で進めていくつもりなので、あるいはいつのまにか書かれている内容がかわってしまうこともあるかもしれません。お含みおきください^^】

さてふだんGUI(グラフィック・ユーザー・インターフェース、簡単に言えば「マウスをつかってPCを操るやり方」)に慣れているわたしたちはコマンド画面での操作、つまり直接キーボードからコマンドを打ち込むやり方がすごく不便に感じてしまいます。

そういうのは企業内ネットのシステム管理者みたいなコンピューターの専門家の領域じゃないの?と思ってしまったりもします。

でも考えたら家に自分のパソコンをもって使いこなしてるのなら、すでに立派に「システム管理者」やってるんですよね。

あと、マウス操作するGUIにしたってーーSLのヴューアーのなかでオブジェクトを組み立てたり、PhotoShopで画像処理したりというアプリでのもろにビジュアルな作業を別にしたらーーOSそのものに対する操作ってグラフィック化しないと理解しずらいほど複雑なことやってるわけじゃありません。

猿でもわかるLINUX!(その1)

フォルダを開き中にあるものを確認したり、見つけた書類を開いて中身を読み、書き換えたり、保存したり、あるいはアプリケーションのアイコンをダブルクリックして立ち上げたり、とその程度ですよね。

つまり

●自分が現在どこにいるかを知る。

●いまいる場所のフォルダや書類、アプリケーションを見る。

●べつの場所に移動する。

●アプリケーションを立ち上げる。書類を編集する。

さらに特別な場合として

●フォルダ、書類をコピーする。

●フォルダ、書類を新しく作る。削除する。

これぐらいの操作さえできればりっぱに用は足りるはずです。

じっさい、これらに相当するコマンド(命令)を知っていればLinuxでオープンシムを立ち上げる作業のたぶん95パーセントはできてしまいます。(残りはごくたまにしか使わないコマンド操作です)。

ということで、まず一番上からいきましょう^^


自分が現在どこにいるかを知る

猿でもわかるLINUX!(その1)

WindowsやMacの階層状に重なった入れ子構造の「フォルダ」をLnuxでは「ディレクトリ」と呼びます。ディレクトリ=フォルダと考えちゃっていいです。
そして自分がどのディレクトリにいるのか?を知るにはただつぎのように打ち込みます。

pwd

するとたとえば

/etc/init.d

みたいにあなたのいる場所をおしえてくれます。このOSからの返答の意味は下のとおりです。
(ただしくはOSではなくOSの上でうごいてる「シェル」というスクリプトからの返答です)

「/」←これはディレクトリの親子関係を示す記号です。
「/」をはさんで前が親、後が子のディレクトリになります。特例として前になにもない「/」は一番上の階層(「ルート・ディレクトリ」と呼ばれます)を意味します。
つまりこの例の場合は「/=ルートディレクトリ」直下の「etc」ディレクトリのさらに下の「init.d」という場所(ディレクトリ)にいます、ということです。

pwdはprint working directoryの意味です。)


いまいる場所のフォルダや書類、アプリケーションを見る

これには

ls

とだけ入れます。すると

猿でもわかるLINUX!(その1)

たとえばこんな具合にずらずらと中身の(ディレクトリや書類やアプリケーションの)一覧が表示されます。

(lsはlistの略です)


べつの場所に移動する

猿でもわかるLINUX!(その1)

cd [目的地のディレクトリ]

です。たとえば

cd /usr/local/opensim/bin

みたいに使います。あっけなく目的の場所、/usr/local/opensim/binのディレクトリの中に移動しています。

cdはchange directoryです)


アプリケーションを立ち上げる。書類を編集する

猿でもわかるLINUX!(その1)

いまいるディレクトリに拡張子が*****.exeであるようなアプリケーションがはいっていたら。

./*****.exe

で立ち上がるはずです。ほとんどの場合は^^ (たとえば上の画像の中では./OpenSIm.exeといれていますが、これは説明のためだけのものです。じっさいにはこれではOpenSimはたちあがりません^^)

ちなみに「./」はいまいるディレクトリを示すとくべつな記号です。
おなじディレクトリにいるなら「*****.exe」だけでよさそうに思いますが、それはGUIに慣れているがための錯覚ーーそれだと「そんなコマンドはない」と文句を言われてしまいます。

いっぽうで、このほかにディレクトリに関係なくどこにいても立ち上げることのできるアプリもあります。

たとえば書類を編集するためのLinuxの標準エディター「vi」は

vi *****(書類の名前)

だけであなたがどこにいても立ち上がります。


フォルダ、書類をコピーする。

猿でもわかるLINUX!(その1)

つぎのように入力します。

cp ***** aaaaa

すると「*****」というフォルダ(ディレクトリ)あるいは書類を「aaaaa」という名前でコピーします。

コピーする場所は名前の前にディレクトリをつけて指定しないかぎり同じディレクトリになります。(その場合は同じ名前はつけられません)

cpは言うまでもなくcopyです)


フォルダ(あるいは書類)を新しく作る】 (ルート権限--あとで説明します--が必要です!)

猿でもわかるLINUX!(その1)

フォルダつまりディレクトリを新規に作るときはつぎのように命令します。

mkdir ******

するといまいる場所に*****という名前のディレクトリができます。

mkdirはmake directoryの略です。)

いっぽう、じつはLinuxには「あたらしく書類をつくる」というコマンドはありません。

そのかわり前にでてきたエディター「vi」を使います。

vi *****

として編集を行い、保存することで、新しい書類「*****」がディレクトリに作られます。

(この「vi」の使い方はまた項目をあらためてやります^^)


フォルダ(あるいは書類)を削除する】 (ルート権限が必要です)

猿でもわかるLINUX!(その1)

ディレクトリを削除する場合は

rmdir *****

とだけ命令します。*****ディレクトリが削除されます。

ただ上の場合ディレクトリはなくなりますが中にはいっているものは削除されません。

中身ごとディレクトリを消したいときは

rm -r

といれます。

ふつう書類を削除するときはこちらのコマンド「rm」を使います。
上の例はこのコマンド「rm」に「-r」という「オプション」をつけたものです。

(コマンドにはたいていこういう「オプション」があります。あるコマンドのオプションを知りたかったら後に「--help」という「ヘルプ・オプション」をつけてみてください。さまざまな「オプション」の説明が(英語ですけど)みられるはずです。

ただし何かを削除するときはよーく考えてからにしてください。LinuxはWindowsやMacのようにゴミ箱というものがありません。
いちど削除してしまったものは復活できませんから。



このことに関係して最後にちょっとLinuxを使うとき大事な点にふれておきます。

最初あなたがターミナル(遠く離れたレンタルサーバーをコントロールするリモコンみたいなものです。サーバーを借りるとこの使い方をおしえてもらえます)を立ち上げログインするとまず黒地に白文字でrootとあって四角いマーカーが点滅してるはずです。

「root」っていうのはLinuxでは特別な名前です。いわば王様ですね^^

あなたはいま「王様」--rootとして命令を発しようとしているんです。

でもこの王様、あんまり権限が強すぎるのでうっかり間違った命令をだしたりすると大変なことになります。


このあたり、よく「Windowsはファミレス、Linuxは大人むけのバー」ってたとえられたりします。
猿でもわかるLINUX!(その1)

つまりファミリーレストランでは注文したあと必ず店員さんがオーダーをもういちど確認しますよね?
「若鶏竜田辛チリ定食、ライス大盛り、ごぼうサラダ付きですね」とか。

そうすると「あ、悪い。ライス特盛りにしてくれる?」とかあとから修正もきくわけです。

これが世慣れた大人たちのかよう馴染みのバーだったりするとそうはいかないです。
猿でもわかるLINUX!(その1)
ちょっとハードボイルドの主人公を気取ってスツールに半身に腰おろし
「いつものやつ」
とかなんとかあなたは低い声でぼそっと言っちゃうわけです。

そうするとバーテンもまた一言も言わず黙ってあたらしいグラスを取り出してI.W.
ハーバーかなんか注いで、ことりと目の前のカウンターに置いてくれる。無駄なやりとりのない大人の作法ですよね^^

長くなったけどこれがWindowsとLinuxの違いというわけです。


親切にいちいち「削除しますか?」とか確認してくれるWindowsに対してLinuxは無言のうちに情け容赦なくクールに消してしまう。たとえそれがシステムにとって必要不可欠な書類であったとしてもです。

そんなわけで普通、Linuxつかう人はやたらにrootで命令はしません。rootのほかに権限の弱い一般ユーザーをつくって普段はそちらになって作業しています。

だからLinuxを立ち上げてまずやるべきことはrootに代わる一般ユーザーをつくることです。


このための命令は

adduser

です。

猿でもわかるLINUX!(その1)

たとえば「motoko」というユーザーを新規につくるなら

adduser motoko

といれてください。

これでシステムにmotokoのための場所(ディレクトリ)がつくられます。


でもこれだけではログインはできません。パスワードを設定してあげる必要があります。(自動的にパスワードを聞いてこないところがやっぱりLinuxなんです^^)

猿でもわかるLINUX!(その1)

でパスワードは

passwd motoko

で設定します。

猿でもわかるLINUX!(その1)

パスワードはあんまり簡単な単語だと受け付けてもらえません。「その言葉は辞書にあるからだめです!」とかいわれてしまいます。セキュリティにはシビアなのです。Linuxさんは…。

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打ち間違えのおこらないよう二度目のパスワード確認をします。

猿でもわかるLINUX!(その1)

all authentication tokens updated successfully.」とでればユーザー登録は成功です。^^


さて、この一般ユーザーは権限が弱いので自分のものでない書類を編集したり、あたらしくシステムにアプリケーションをインストールしたり、という作業はできません。

そういう必要にせまられたときは「su」というコマンドをつかいます。(*)

su

このあとにルートとしてのパスワードをいれることで、あなたはまた全能のrootユーザーに変身ができます。

で作業が終わったら

exit

で再度一般ユーザーにもどります。

このあたりが多人数で使うUNIXの流れをくむLinuxの、パーソナルコンピューターむけOSであるWinやMacとはチョット違うところです。

* 注 : 「su」ではなく「sudo」や「sudo su」(^^;を使う場合もあります。「sudo」はスーパーユーザーに変身するというよりはコマンド自体を一般ユーザーが使ってもrootが発したものであるかのように見せかける方法です。したがってコマンドごとにいちいち付け加えなければなりません(たとえば「sudo apt-get isntall」といったぐあい)
それが面倒なときに「su」のかわりにつかうのが「sudo su」です。

またディストリビューションによって(DTI+Ubuntuであったりする)上のコマンドを使っても「su: Authentication failure」などのエラーがでてだめな場合もあります。そういうときは(rootでログインしたうえで)#adduser <ルート権限をあたえたいユーザー名> sudoと入れてみてください。

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Posted by もとちゃ at 16:04│Comments(0)Linux
 
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